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フン・セン元首相のお話を伺う 中で感じた カンボジア 水産業の未来

4月29日
読了時間: 4分

2026年4月、カンボジアのフン・セン元首相とお会いし、お話を伺う機会をいただきました。

その時間は、私にとって単なるご挨拶ではなく、

これからの事業の方向性を改めて考えさせられる、非常に大きな機会となりました。



現在、私たちは南国鯛(ティラピア)を軸に、

養殖・加工・販売までを自社で一貫して取り組んでいます。



しかし今回強く感じたのは、

この事業は決して一企業だけで完結するものではない、ということです。

カンボジアの水産業そのものを、

どうやって世界に通用する産業にしていくのか。



その中で、私たちはどんな役割を果たすべきなのか。


改めて深く考えさせられました。

元首相のお話の中で、今でも強く心に残っている言葉があります。


「これからは湖の水位が下がる。しかし人口は増えていく。

だからこそ、陸上養殖を増やしていく必要がある。」

この考えを、すでに1980年代から持ち、広めてこられたということでした。



正直に言って、衝撃を受けました。

私たちが今取り組んでいることを、

何十年も前から見据えていたという事実。

この国の未来を本気で考えてきた方の言葉だと感じました。


私は、カンボジアの水産業を本気で変えていきたいと思っています。

そのためには、養殖だけでは不十分です。

飼料、加工、流通、そして輸出。


すべてがつながって、初めて産業として成立します。


特に飼料に関しては、日本の技術を持った企業がカンボジアに入り、

国内で完結できる体制をつくることが不可欠だと考えています。



そしてもう一つ、大切にしている考え方があります。



それは、

カンボジアだけでも、日本だけでもなく、

お互いが協力し合い、1+1を3以上にしていくことです。



この考え方こそが、これからの水産業に必要な形だと信じています。


ただ、現実は簡単ではありません。

特に、現地の養殖業者の方々とのコミュニケーションは、

想像以上に難しい部分があります。



価値観の違い、スピード感の違い、

そしてビジネスとしての意識の違い。

これらが少しでもズレてしまうと、

同じ方向を向いて進むことはできません。



■現場の積み重ねと、これからの課題

ここまで進めてこれたのは、

現場での一つ一つの積み重ねがあったからです。



しかし、これから本当に重要になるのは、

カンボジアの養殖場の皆さんとどのようにコミュニケーションを取り、

同じ方向を向いて進んでいけるかという点だと感じています。


一方的にやり方を押し付けるのではなく、

互いに理解し合いながら、同じベクトルで動いていく。


これができなければ、産業としての成長は難しい。


だからこそ、時間をかけてでも、

しっかりと向き合っていく必要があると考えています。



今回の経験を通して、私は強く思いました。

もっと大きくならなければいけない。

もっと信頼される存在にならなければいけない。


そして、より多くの人に話を聞いてもらえる立場にならなければ、

この国の水産業を本気で変えていくことはできないと。


理想を語るだけでは何も変わりません。

一つ一つ積み重ねていくしかない。

現場で動き続けるしかない。


■具体的な目標

私たちはまず、

月間10トンの輸出を実現することを一つの目標としています。

そしてその先には、

安定した月間20トンの輸出体制の確立を目指しています。


これは単なる数量の拡大ではなく、

品質・供給・信頼をすべて含めた「継続できる輸出モデル」をつくるということです。

また、単なる輸出ではなく、

カンボジア国内で飼料から加工まで完結できる仕組みを構築し、

水産業としての基盤を強化していきたいと考えています。



南国鯛という一つの取り組みを通じて、

カンボジアの水産業を世界へつなげていく。

その覚悟を、改めて強く持った一日でした。



 
 
 

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