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生き物と向き合うということ


「養殖って大変ですね。」


最近、本当によくそう言われます。

でも、その言葉の意味を本当に理解できるのは、実際に生き物と向き合っている人だけなのかもしれません。



今のカンボジアは毎日のように大雨が降ります。


雨が降れば道路が冠水し、停電が起き、機械が止まり、水質が変わることもあります。

そして、その影響を一番受けるのは、言葉を話せない魚たちです。


彼らは「苦しい」「酸素が足りない」と教えてはくれません。

だからこそ、私たちが気づいてあげなければならない。

それが、生き物を預かる責任だと思っています。


今日も夕方、「さあ、今日も一日終わった。冷たいビールでも飲もうかな。」

そう思った瞬間に一本の電話が鳴りました。


「停電です。」

「ブロワーが止まっています。」


結局、ビールどころではありません。

すぐに現場へ向かい、原因を確認し、電気設備を点検し、魚の様子を見ながら応急処置を行いました。


24時間365日。

就業時間なんて関係ありません。


夜中でも、早朝でも、トラブルは待ってくれません。

生き物を扱う仕事とは、そういう世界です。

もちろん、大変です。


正直に言えば、心が折れそうになる日もあります。


それでも翌朝、水槽の中で元気に泳ぐ魚たちを見ると、「また頑張ろう」と思えるのです。

誰かに褒められたいわけでもありません。

ただ、一匹でも多くの魚を健康に育て、お客様に安心して食べていただける魚を届けたい。



その気持ちだけで、今日も現場に立っています。

養殖は華やかな仕事ではありません。


泥だらけになり、雨に打たれ、機械と格闘し、夜中に呼び出されることもあります。

それでも、この仕事が好きです。

だから私は、明日もまた魚たちと向き合います。



生き物には休みがありません。

だからこそ、私たちも覚悟を持って向き合わなければならない。

それが養殖という仕事なのだと、改めて感じた一日でした。


明日も頑張ります。

 
 
 

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