生き物と向き合うということ
- Mitsuhiro Kubota
- 8月4日
- 読了時間: 2分
「養殖って大変ですね。」
最近、本当によくそう言われます。
でも、その言葉の意味を本当に理解できるのは、実際に生き物と向き合っている人だけなのかもしれません。
今のカンボジアは毎日のように大雨が降ります。
雨が降れば道路が冠水し、停電が起き、機械が止まり、水質が変わることもあります。
そして、その影響を一番受けるのは、言葉を話せない魚たちです。
彼らは「苦しい」「酸素が足りない」と教えてはくれません。
だからこそ、私たちが気づいてあげなければならない。
それが、生き物を預かる責任だと思っています。
今日も夕方、「さあ、今日も一日終わった。冷たいビールでも飲もうかな。」
そう思った瞬間に一本の電話が鳴りました。
「停電です。」
「ブロワーが止まっています。」
結局、ビールどころではありません。
すぐに現場へ向かい、原因を確認し、電気設備を点検し、魚の様子を見ながら応急処置を行いました。
24時間365日。
就業時間なんて関係ありません。
夜中でも、早朝でも、トラブルは待ってくれません。
生き物を扱う仕事とは、そういう世界です。
もちろん、大変です。
正直に言えば、心が折れそうになる日もあります。
それでも翌朝、水槽の中で元気に泳ぐ魚たちを見ると、「また頑張ろう」と思えるのです。
誰かに褒められたいわけでもありません。
ただ、一匹でも多くの魚を健康に育て、お客様に安心して食べていただける魚を届けたい。
その気持ちだけで、今日も現場に立っています。
養殖は華やかな仕事ではありません。
泥だらけになり、雨に打たれ、機械と格闘し、夜中に呼び出されることもあります。
それでも、この仕事が好きです。
だから私は、明日もまた魚たちと向き合います。
生き物には休みがありません。
だからこそ、私たちも覚悟を持って向き合わなければならない。
それが養殖という仕事なのだと、改めて感じた一日でした。
明日も頑張ります。



コメント