フン・セン元首相のお話を伺う 中で感じた カンボジア 水産業の未来
- Mitsuhiro Kubota
- 13 時間前
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2026年4月、カンボジアのフン・セン元首相とお会いし、お話を伺う機会をいただきました。
その時間は、私にとって単なるご挨拶ではなく、
これからの事業の方向性を改めて考えさせられる、非常に大きな機会となりました。
現在、私たちは南国鯛(ティラピア)を軸に、
養殖・加工・販売までを自社で一貫して取り組んでいます。
しかし今回強く感じたのは、
この事業は決して一企業だけで完結するものではない、ということです。
カンボジアの水産業そのものを、
どうやって世界に通用する産業にしていくのか。
その中で、私たちはどんな役割を果たすべきなのか。
改めて深く考えさせられました。
元首相のお話の中で、今でも強く心に残っている言葉があります。
「これからは湖の水位が下がる。しかし人口は増えていく。
だからこそ、陸上養殖を増やしていく必要がある。」
この考えを、すでに1980年代から持ち、広めてこられたということでした。
正直に言って、衝撃を受けました。
私たちが今取り組んでいることを、
何十年も前から見据えていたという事実。
この国の未来を本気で考えてきた方の言葉だと感じました。
私は、カンボジアの水産業を本気で変えていきたいと思っています。
そのためには、養殖だけでは不十分です。
飼料、加工、流通、そして輸出。
すべてがつながって、初めて産業として成立します。
特に飼料に関しては、日本の技術を持った企業がカンボジアに入り、
国内で完結できる体制をつくることが不可欠だと考えています。
そしてもう一つ、大切にしている考え方があります。
それは、
カンボジアだけでも、日本だけでもなく、
お互いが協力し合い、1+1を3以上にしていくことです。
この考え方こそが、これからの水産業に必要な形だと信じています。
ただ、現実は簡単ではありません。
特に、現地の養殖業者の方々とのコミュニケーションは、
想像以上に難しい部分があります。
価値観の違い、スピード感の違い、
そしてビジネスとしての意識の違い。
これらが少しでもズレてしまうと、
同じ方向を向いて進むことはできません。
■現場の積み重ねと、これからの課題
ここまで進めてこれたのは、
現場での一つ一つの積み重ねがあったからです。
しかし、これから本当に重要になるのは、
カンボジアの養殖場の皆さんとどのようにコミュニケーションを取り、
同じ方向を向いて進んでいけるかという点だと感じています。
一方的にやり方を押し付けるのではなく、
互いに理解し合いながら、同じベクトルで動いていく。
これができなければ、産業としての成長は難しい。
だからこそ、時間をかけてでも、
しっかりと向き合っていく必要があると考えています。
今回の経験を通して、私は強く思いました。
もっと大きくならなければいけない。
もっと信頼される存在にならなければいけない。
そして、より多くの人に話を聞いてもらえる立場にならなければ、
この国の水産業を本気で変えていくことはできないと。
理想を語るだけでは何も変わりません。
一つ一つ積み重ねていくしかない。
現場で動き続けるしかない。
■具体的な目標
私たちはまず、
月間10トンの輸出を実現することを一つの目標としています。
そしてその先には、
安定した月間20トンの輸出体制の確立を目指しています。
これは単なる数量の拡大ではなく、
品質・供給・信頼をすべて含めた「継続できる輸出モデル」をつくるということです。
また、単なる輸出ではなく、
カンボジア国内で飼料から加工まで完結できる仕組みを構築し、
水産業としての基盤を強化していきたいと考えています。
南国鯛という一つの取り組みを通じて、
カンボジアの水産業を世界へつなげていく。
その覚悟を、改めて強く持った一日でした。



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