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フン・セン元首相のお話を伺う 中で感じた カンボジア 水産業の未来


2026年4月、カンボジアのフン・セン元首相とお会いし、お話を伺う機会をいただきました。

その時間は、私にとって単なるご挨拶ではなく、

これからの事業の方向性を改めて考えさせられる、非常に大きな機会となりました。



現在、私たちは南国鯛(ティラピア)を軸に、

養殖・加工・販売までを自社で一貫して取り組んでいます。



しかし今回強く感じたのは、

この事業は決して一企業だけで完結するものではない、ということです。

カンボジアの水産業そのものを、

どうやって世界に通用する産業にしていくのか。



その中で、私たちはどんな役割を果たすべきなのか。


改めて深く考えさせられました。

元首相のお話の中で、今でも強く心に残っている言葉があります。


「これからは湖の水位が下がる。しかし人口は増えていく。

だからこそ、陸上養殖を増やしていく必要がある。」

この考えを、すでに1980年代から持ち、広めてこられたということでした。



正直に言って、衝撃を受けました。

私たちが今取り組んでいることを、

何十年も前から見据えていたという事実。

この国の未来を本気で考えてきた方の言葉だと感じました。


私は、カンボジアの水産業を本気で変えていきたいと思っています。

そのためには、養殖だけでは不十分です。

飼料、加工、流通、そして輸出。


すべてがつながって、初めて産業として成立します。


特に飼料に関しては、日本の技術を持った企業がカンボジアに入り、

国内で完結できる体制をつくることが不可欠だと考えています。



そしてもう一つ、大切にしている考え方があります。



それは、

カンボジアだけでも、日本だけでもなく、

お互いが協力し合い、1+1を3以上にしていくことです。



この考え方こそが、これからの水産業に必要な形だと信じています。


ただ、現実は簡単ではありません。

特に、現地の養殖業者の方々とのコミュニケーションは、

想像以上に難しい部分があります。



価値観の違い、スピード感の違い、

そしてビジネスとしての意識の違い。

これらが少しでもズレてしまうと、

同じ方向を向いて進むことはできません。



■現場の積み重ねと、これからの課題

ここまで進めてこれたのは、

現場での一つ一つの積み重ねがあったからです。



しかし、これから本当に重要になるのは、

カンボジアの養殖場の皆さんとどのようにコミュニケーションを取り、

同じ方向を向いて進んでいけるかという点だと感じています。


一方的にやり方を押し付けるのではなく、

互いに理解し合いながら、同じベクトルで動いていく。


これができなければ、産業としての成長は難しい。


だからこそ、時間をかけてでも、

しっかりと向き合っていく必要があると考えています。



今回の経験を通して、私は強く思いました。

もっと大きくならなければいけない。

もっと信頼される存在にならなければいけない。


そして、より多くの人に話を聞いてもらえる立場にならなければ、

この国の水産業を本気で変えていくことはできないと。


理想を語るだけでは何も変わりません。

一つ一つ積み重ねていくしかない。

現場で動き続けるしかない。


■具体的な目標

私たちはまず、

月間10トンの輸出を実現することを一つの目標としています。

そしてその先には、

安定した月間20トンの輸出体制の確立を目指しています。


これは単なる数量の拡大ではなく、

品質・供給・信頼をすべて含めた「継続できる輸出モデル」をつくるということです。

また、単なる輸出ではなく、

カンボジア国内で飼料から加工まで完結できる仕組みを構築し、

水産業としての基盤を強化していきたいと考えています。



南国鯛という一つの取り組みを通じて、

カンボジアの水産業を世界へつなげていく。

その覚悟を、改めて強く持った一日でした。



 
 
 

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